そんな時だった、後ろを片岡が通り過ぎたのは。
こちらには気づいていない様子で、少し小走りで行ってしまう。
急いでるのかなと思ったけど、頑張ったであろう今回のテストのことをすごいなって言いたくなって。
「片岡っ」
つい、名前を呼んでしまった。
でも、片岡は止まることはなくて、逆に歩くスピードが速くなった気がした。
「え、ちょっと無視?片岡」
けっこう大きめの声だったから、聞こえてるよな?
そう言うと、ようやく片岡は振り返る。
なぜだか、少し驚いたような表情だった。
片岡は、それからもなんだかアタフタしてて、テストのことを言ったら、大きい目をもっと大きくして驚いた。
かと思えば、3人で可愛い可愛い言っていると、「そんなことないです!」って必死に否定して。
やっぱおもしれぇなって思った。
それからも百面相か?!ってくらい表情が変わって、飽きなかった。

