そんなことを考えていた時、携帯の着信音がした。



開いてみると、“桜井先輩”という表示があった。



幻かな、と思って目をこすってみてみるけど、やっぱり本当みたい。



なんだかドキドキしてきて、慎重に文面を見てみる。



『片岡、今日はありがとなー!あと、2人がごめんな?(笑)あいつら悪い奴らではないから。じゃ!』



桜井先輩から送られてくること自体初めてで、文面を何度もなんども読み返した。



うれしい...。



と思うと同時に、早く返信しなきゃと焦ってくる。



でも、なんて返せばいいんだろう?



どうしよう?



はやく、はやくしないと呆れられちゃう!



そうやって焦ってできた文は、フツーって感じだったけど、遅れてしまうよりは全然良い。



すぐに送信ボタンを押す。



送信されるまでの時間が長く感じられた。



そして、自分が送った文を見てみる。