そんなに自分が桜井先輩のことが好きなのか、と思うとなんだかきつくなって、ため息をついてから歩くスピードを速めた。
「え、ちょっと無視?片岡」
少し笑いながらから名前を呼ぶ声がした。
念のため振り返ってみるとこちらを向く桜井先輩がいた。
え、幻聴じゃなかったの?
「え、あ、はい。あの...」
その状況に、慌てていると。
「片岡、2位だったんだろ?すげーじゃん、おめでと!」
また、予想だにしない言葉が聞こえた。
その言葉に、ポカーンとしていると。
「今までも10位以内に片岡の名前あったから、頭いいんだなって思ってたけど、今回はいつも以上に頑張ったみたいだな」
え、いつも気づいててくれたの?
びっくりしすぎて、返事を返すのを忘れていると。
「え、蓮。もしかしてこの子が例の片岡ちゃん?」
“例の”片岡ちゃん...?
え、例のって何?
私何かしくじったっけ?

