今日はいつもより髪の毛が跳ねている気がするとか、今日もかっこいいなぁとか思うのが私の日課になっていた。
でも、自分から話しかけるなんてこと、できるわけがない。
だって...。
その時、1人の女の子が桜井先輩に駆け寄っていった。
そして、お互いに笑いあって、挨拶をして、一緒に校内に入っていった。
そう、その女の子は桜井先輩の彼女。
桜井先輩には、彼女がいるのだ。
その彼女さんの名前は三浦祐奈(ミウラユウナ)先輩と言って、桜井先輩と同じ高校2年生。
ショートカットが似合う、綺麗でモデルみたいな人。
それに対して私はロングで、スタイルも良くないし、綺麗でもない。
桜井先輩に彼女がいることも、その彼女が私と真逆のタイプってことははじめからわかってた。
だけど、それでも好きになってしまった。
初恋なのに、はじめから叶わないとわかっている恋を選んでしまった。

