少しでも桜井先輩の視界に私という存在を入れて欲しくて。
なんて、他の人に言ったら気持ち悪がられるかな?
でも、勉強頑張るくらいしかできない私だから。
これくらいのことを思うくらい、いいよね?
そして、テストが始まった。
なにこれ、すごくわかる。
寝る間も惜しんで勉強した甲斐があったかな。
シャーペンはスラスラと動いて、自信になった。
さあ...どうかな、結果は。
一週間後。
テストの順位が張り出される時がきた。
1年生の掲示板を見てみる。
いきなり、1位を見るのにはなんだか抵抗があって、10位から見ることにした。
10位、違う。
9位も、違う。
と、順に見ていく。
そして、3位まで来たところでもまだ私の名前はない。
そして、1位と2位を同時に見てみた。
するとそこには、2位 片岡 美音 491、と書いてあった。
「うっそ」