初恋は叶わない。




俊ちゃんがお兄ちゃんって感じがより一層増して、なんだか嬉しくなった。



「よーっし、オッケー!お疲れっ」



そこでやっと通しは終わって、休憩に入った。



「ちょっと美音ー!俊斗くんとキスシーンなんてうらやましい...」



クラスの俊斗ちゃんを狙っているであろう女子が言ってきた。



でも少し目が怖いし、言い方も強いような...。



これってもしかして...嫉妬?



それだったらめんどくさいな。



女子の嫉妬って一番めんどくさいんだよね。



私と俊ちゃんなんて、そんな関係じゃないのに。



「そんなに心配しなくても大丈夫だよ?美音と俊斗くんは兄弟みたいなもんだから」



言いよってきた数人の女子の後ろから明日香の声がした。



すると、女子たちはさっきの態度が嘘みたいに、満面の笑みを浮かべてきた。



その顔に恐ろしさを感じて、女子たちのように笑おうと思ったけど、ひきつってしまう。



でもそんなことには気にしないで、すぐにきゃっきゃ言いながら去っていった。