初恋は叶わない。




「美音、そのドレス似合ってる。かわいいじゃん」



は、い?



なななななななにいって?!



いっつも、お兄ちゃんって感じだったり、いじってきたりしてたのに。



「なに急に?!」



顔がだんだん熱くなっていく感じがする。



熱いっていうより、赤いっていうほうがあってるかもしれない。



「え?かわいいって言っただけだけど」



だから、それがおかしいっていってるの!



一応、まだ劇は続いていて、目を閉じたままコソコソと話す。



「いつもはそんなこと言わないでしょ。どうしたの?熱でもある?」



「熱なんてねーよ。可愛いからかわいいって言っちゃダメ?」



ダメ?って...。



でもそこであることに気がついた。



俊ちゃんは、私のお兄ちゃん的存在。



お兄ちゃんが妹を可愛いって言うことは、なくもないよね?



そうだ、俊ちゃんも私が妹みたいって思っただけなんだ。



なら、別にダメじゃないか。



「いや、別にいいよ。俊ちゃん。ふふふ」