初恋は叶わない。




練習は裏方の人何人かと役者の人だけだったけど、今日はそれ以外の衣装とかの役の人もいて、前から見られるのは初だ。



それに一番違うのは...。



「はい、美音これ着てみて!」



渡されたのは、どこかの貴族とかが着そうなドレス。



恥ずかし、こんな姿をみんなの前で見せなきゃいけないなんて。



そんなことを思っても、私に拒否権はなく、しぶしぶ着てみた。



いつも黒や白、紺とかの服を着ることが多い私にとって、ピンクでフリフリのドレスなんて。



「やっぱり似合わなーい!」



でも、そう叫んだのが着替え終わった合図になってしまって、みんなの前まで引っ張られた。



うう...。



みんなの視線が痛い。



でも聞こえてきた声は予想とは違った。



「おおっ似合ってる!」



「美音ちゃんヒロインにして正解だね!」



ん?ん?んんんんん?



似合ってる?!