「美音、練習どう?」
蓮先輩と篠原先輩が離れた頃、明日香がこっちに来てくれた。
「んー、まあまあかな。去年ほどセリフは多くないから。でもやっぱり疲れるね」
「そっかー。じゃ、そんな美音に良いことを教えてあげよう!」
明日香が言う良いことは、期待できる。
夏休みのお祭りのことも良いことだったし。
「あのね、うちの学校では希望制で後夜祭に参加できるじゃん?」
そういえば、そうだっけ。
去年はクラスのみんなで打ち上げをしたから、後夜祭には参加しなかったからな。
「それでね、その後夜祭中に二人きりになれた男女はうまくいくっていうジンクスみたいなのがあるらしいよ」
「へぇー。それで?」
ジンクスは初めて聞いた。
でも、それを聞かせてどうしたいの?
「それで?じゃないわよ。だから、蓮先輩と二人きりになれば?って話」
「え?そんなの...出来るわけないじゃん」

