初恋は叶わない。




今日は顧問の都合で部活はないから、帰ろうと、台本をバックに入れて、教室を出た。



その時、後ろから足音が聞こえてきたから、先生が教室に何か取りに来たのかなと思って振り返ると。



「片岡っ」



そこには、ずっと話したかったあの人がいた。



「さ、桜井先輩?」



なんでこんなところに桜井先輩が?



すると、まるで私が思ったことを透視したように桜井先輩が言った。



「ああ、生徒会で文化祭についての話し合いしててさ、さっき終わったんだけど、生徒会室からここの教室見えるだろ?それで片岡見つけたから、久しぶりに話してみよーかなと思って」



そういえば、桜井先輩は副会長だったっけ。



次の生徒会選挙では会長になるっていう噂もあったな。



って、桜井先輩が、私と話すためにわざわざ?!



「そそそそそうなんですか」



やばい、動揺が隠しきれない。



「フッ。どうした?あ、そーいえば、片岡のクラスって劇するんだよな?」