次の日の部活で、ばったり、蓮先輩に会った。



「片岡、部活?」



「え、あ、はい、そうですっ、はい!」



「はは、そうなんだ」



昨日、あんな話をしたばかりなのに、会えるのなんてずっと先だと思ってたのに。



なんでこういう時だけ会えるの?!



心の準備できてなくて、変な返事になっちゃったじゃん。



そのせいで、笑われちゃったし。



でも、話したくて、少しでも長くこの時間を続けたくて、蓮先輩がどうしてここにいるかを聞いてみる。



「あ、あの、蓮先輩はなん...」



「あ、ごめん!俺生徒会だからいかねぇと!じゃ」



「あ、はい...」



そう言った蓮先輩は、走って行ってしまった。



聞きたいことの答えはわかったけど、なんだか違和感があった。



まるで、私とあまり話したくないみたいな...。



「...あ」



そういえば、と祭りのことを思い出す。