すると、2人は一度顔を見合わせてからこちらを向く。
「私はいいと思うよ。美音がそれでいいなら」
「俺も。後悔しないんだったらいいと思う」
めずらしく真剣な2人の顔に少しびっくりしたけど、嬉しかった。
「で?」
明日香が言うけど、その“で?”の意味がよくわからなくて。
「で?」
同じ言葉で返す。
すると、俊ちゃんが呆れたように。
「で?いつ蓮先輩に告るの?って聞いてんだよ」
「こく、告るって声大きいって!」
周りを確認すると、同じ学校の人はいないみたいで安心する。
「夏休み明けたら3年生勉強合宿じゃん?いつ言うつもりなの?」
「え、そうなの?夏休み明けすぐに言おうと思ってたのに...」
「じゃあ、合宿から帰ってきてからでいいんじゃね?」
「うん、そうする」
って話したのに...。
「「あ」」