期待しても、勘違いしても、苦しむのは自分なんだって。
蓮先輩を好きになって、いろんなことを学べたんだなって試合中の蓮先輩を見ながら思う。
試合が動いたのは、その時だった。
相手のチームがゴールを決めた。
これで、1-1の同点。
追いつかれちゃった。
でも、きっと蓮先輩なら決めてくれるよね?
それからはそれぞれがチームのゴール前までは行っては戻るの繰り返し。
残り時間があともう少し、っていう今でも1-1の同点。
蓮先輩と他の3年生がゴール近くにいる。
他の3年生がボールを蓮先輩にパスしたそうだけど、相手が邪魔でできない。
でも、残り時間はあと数十秒。
急がないと、勝てない。
私が勝ち負けにこだわるのはおかしいかもしれないけど、最後の試合は勝って終わって欲しい。
あと、10、9、8、7...。
その時、相手の隙をついて、他の3年生が蓮先輩にパスをする。

