初恋は叶わない。




「美音、喉大丈夫...?」



「だい"じょう"ぶ...」



声がガラガラになってしまった。



そんな私を見かねたのか、明日香は飲み物をくれた。



それでどうにか声は回復した。



今、蓮先輩や俊ちゃんたちは休憩中。



休憩中、きゅう...けい...。



あ、タオルだ!



使って、くれてるかな...?



明日香の方に向けていた目線を、ゆっくりと蓮先輩たちの方に向ける。



蓮先輩...、あ、いた。



その姿を見た私は、動きを止めてしまった。



だって...。



「なんで...」



「美音、あの桜井先輩が右肩にかけてるのって、美音があげたタオル?」



「・・・」



「美音?」



「...うん、そう」



私があげたタオルを使ってくれてる...。



「美音、やったじゃん!」



「うん。うんうん!」



「「いえーい!」」と私と明日香は言ってハイタッチする。