初恋は叶わない。




そう言ったのは同じ班のいっちゃん。



いっちゃんは、大人っぽくてさらっさらな黒い長い髪が似合う女の子で、もっと落ち着いたキャラだと思っていたのに。



マカロンのことになると、こんなにも変わるんだ。



「私も。私もマカロン好き!」



班の女子3人で意気投合して、あおちゃんのマカロン、私のクッキー、いっちゃんのチョコレートを交換した。



そう、私たち3人は見事に班の男子を忘れてて。



「あのー、もうそろそろいいかな?」



おとなしめ男子の井上くんが話しかけてきた。



「そろそろ、バスの時間が...って」



「あ、そうなの?ごめんね、井上くん」



井上くんに謝って、話を終えた。



っていうか、なんで井上くんが言ってきたんだろう、なんて思っていると。



「あー、俺じゃんけん勝ってよかったわー」



「俺も。盛り上がった女子の中に入る勇気ねぇよ」