初恋は叶わない。




「うわー、デッカ!」



班員の男子が叫ぶ。



「おい佐伯、そんな叫ぶなよー!田舎人だって思われるぞ?」



なんて注意している俊ちゃんだけど、なんだか楽しそう。



そういえば、私の班の班長は俊ちゃんだった。



「じゃあ、入るか!」



バスの中とは打って変わって、ワクワクした表情の俊ちゃんを見ると、嬉しくなった。



ショッピングセンターは、本当に大きくて広くて。



なのに、人がたくさん。



カップルや家族連れ、おしゃれなお姉さん。



本当に都会ってたくさんの人がいるんだなって思う。



田舎の小さなデパートでは考えられない人の量。



なんて周りばっかり見て歩いてたからか。



ふと、前を見ると。



「...え?」



知ってる後ろ姿が、見慣れた制服を着たみんなが、いない。



え、ちょ、これってもしや...迷子?



「・・・」