すると俊ちゃんは、私と明日香の手にのっている紙を見て...。
「ふはっ、まじか。っていうか、離れた上に1と6って!一番遠いじゃん」
俊ちゃん、告白の後から、なんか意地悪になったよね。
「俊ちゃん、笑い事じゃないのー!」
私と明日香にとっては重要な問題なんだから。
明日香も、無言で俊ちゃんを鋭い目で見た。
さすがにそれにびびったのか、「すんません...」と謝る俊ちゃん。
でも、すぐにいつもの表情に戻して、「でもさ...」と話し出した。
「最後の日の遊園地って、誰といってもいいんだろ?」
え、そう、なの?
私基本、勉強以外の先生の話はあんまり聞いてないからな...。
「美音、やったね!」
「うん!俊ちゃん、ありがと!」
さっき少し不機嫌になったことに罪悪感を感じつつ、しっかりお礼を言わないとと思ってそう言った。
「お、おう」