くじは、担任が紙切れに番号を書いたものが入っている袋から引くというもの。
くじ運悪いんだよな、私。
そう思いながらも、神様に明日香と同じ班になれますようにってお願いしながら紙を引いた。
ドキドキ、ドキドキ。
紙はまだ閉じたまま、明日香の元へ向かう。
そこには、少し緊張をした面持ちの明日香がいた。
「一緒に、せーのであけるよ?いい?せーのっ」
明日香の声かけに合わせて、紙を開くと...。
明日香の手には『1』の文字、私の手には『6』の文字の紙が開かれてあった。
「「・・・」」
こりゃ、黙り込むしかないよね。
沈黙が10秒間くらい続いていると...。
「美音とみなみっち同じ班だった?」
空気の読まない俊ちゃんがやってきた。
空気は読めるけど、今は読んでない俊ちゃんが。
この私と明日香の間を流れる空気でわかんないかな。