初恋は叶わない。




「そ、だよね...。ありがと!美音ちゃんと話したらちょっと元気出てきた!」



「は...い」



うまく、笑えてるかな。



祐奈ちゃんが笑ってる顔は本当に可愛くて。



きっと、その笑顔をもう一度桜井先輩に見せたら、すぐに仲直りできるだろうな、なんて思っちゃった。



祐奈ちゃんの幸せを心の底から願えなくてごめんなさい。



自分の幸せを優先したいと思ってしまってごめんなさい。



それからは、少しいつもみたいな話をして、わかれた。



『美音、帰ってくる前にスーパーでトマトときゅうり買ってきて!』



もうすぐ家に帰り着くって時に送られてきた、お母さんからのメール。



もう、出かける前から言ってくれたら、カフェの近くにスーパーがあったのに。



なんて、文句を頭に浮かべながらも、自分の好きなトマトって書いてあったから、引き返すことにした。



もう夏がすぐそこまでやってきていて、暑い。