じゃあ、こういうときって何を言えばいいの?
私が何かを言う前に、祐奈ちゃんが口を開いた。
「実はね、3年生になったばかりのころから、少しそういうのはあったの。でも、こんなに大きな喧嘩は初めてだから...。もう私たち“別れる”のかなって」
“別れる”...。
きっと、もっと違う人からそういう話を聞いてたら、心の底から一緒に悲しんだりできるのに。
祐奈ちゃんの彼氏が桜井先輩ってだけで、心の奥には嬉しいって感情が...。
そんな私が祐奈ちゃんの目を見たら、すぐに何もかもバレちゃいそうで。
少し視線をそらしながら、言ってみた。
「だ、大丈夫ですよ。だって、あんなに仲良かったんだし...」
心にもないこと。
いや、そう思ってる自分がいるのは本当。
祐奈ちゃんの幸せも、願ってるから。
でも...。
自分の幸せを願う方が多い私は、最低な子ですか?

