初恋は叶わない。




「ま、そんなことは今はいいよ。俊斗くん、結構落ち込んでるみたいだよ?そんなに俊斗くんのことが頭から離れないなら、俊斗くんの家にでも訪ねてみればいいじゃん」



「そんなこと言われてもー。なんで落ち込んでるか理由もわかんないんだし...」



「それを聞きに行くんでしょ!もー、ごちゃごちゃいわないで、学校終わったら行きなさいよ?」



それから明日香は私に返事をする間も与えてくれなかった。




___ピーンポーン。



もう、帰ってきてるよね?



俊ちゃんの家のインターホンを押してから、そういう考えが浮かんでくる。



それから、体内時計で5分くらい待った気がするくらいその場に立ったままだったけど、なんの返事もない。



やっぱり、まだ帰ってきてないのかも。



今日は、もう帰ろう。



その事に少しホッとしたのを感じて、駅の方向に歩こうと後ろを向く、と...。



「「あ」」



そこには俊ちゃんがいて、俊ちゃんにはめずらしいここの近くのスーパーのレジ袋を持っていた。