初恋は叶わない。




本当にもう、こういうたまに天然発言こまるんですけど。



ま、こういうところも好きだけど。



って、そうじゃなくて!



「桜井先輩が大丈夫でも、私は大丈夫じゃないんです!」



あまりにも真剣に言ったからか、素直に「わかった」と言って先に歩いて行く。



自分で先に行ってっていったのに、その背中が寂しく感じるのはなんでだろう。



やっぱり一緒に行ってもらえばよかった、なんて考えていると。



桜井先輩の背中が振り返る。



「ま」「た」「な」と口を動かして、手を振る桜井先輩。



「へ...?あっ」



一瞬驚きながらも、なんとか返さないとと思って、あわてて手を振る。



すると桜井先輩は、笑って歩いて行った。




「明日香あすかあすか!」



教室に入るとすぐに明日香を呼ぶ。



「何よ、朝から」



テンションの上がっている私とは対照的に、「朝からうるさい」とでも言いたいような不機嫌な顔をしている明日香。