こうやって、私だけに笑顔を向けてくれるならいいかな、って思っちゃう私もいる。
「ばかだ...」
「え?」
「あ!なんでもないです」
恋愛は人を馬鹿にするものなんだ。
初恋の私に、恋愛の新たな情報が追加された。
電車に乗ってからは、あっという間に降りる駅に着いた。
いつもより短く感じたのは、桜井先輩がいたから?
もう少し、ゆっくり進めばよかったのに、と思う自分を抑えながら電車を降りた。
電車では普通に話したけど、もうここでお別れだ。
「あの、先輩、ここらへんで...」
「...え?」
「さすがに、学校のひともたくさんいるので、私といたらいろいろと面倒じゃないですか」
ただでさえ、電車の中でも驚いた顔で何人かから見られたし...。
「大丈夫でしょ、別に」
まるで「何が問題なの?」とでもいうような顔で見てくる桜井先輩。

