初恋は叶わない。




「さ、桜井先輩...?」



少しびびりながら、ゆっくり振り返る。



「わっっっ‼︎」



やっぱり、桜井先輩だ。



自分の顔面を思いっきりバシっといっても、痛みははっきりと感じる。



これは、夢じゃないのか...。



じゃ、じゃあ‼︎



「なんでここにいるんですか‼︎‼︎」



「なんでって...。居たら悪い?」



「悪い?じゃないですよ!あ、もしかして熱でもあるんですか?そうだ、きっとそう。それで頭おかしくなっちゃったんですね。じゃあ早く帰らなきゃ!」



「プッ」



...えっと。



私はこんなに真面目に言ってるのに、なんで目の前にお腹を抱えて笑っている人がいるの?



「あーも。本当に面白すぎる。朝からこんなに笑わせんなよー」



そんなこと言われてもな...。



「ま、理由はいいじゃん、な?それより、早く行かないと遅刻するぞっ」



そう言うと、桜井先輩は早足で歩いていく。