ポーカーフェイス

そんな真離のおちついた行動に驚いた代表は頭の中で色んな思想が巡る。

代表(…あんなに大人しい癖に大胆な女だ。意外だな…)

そんな風に思うがふいに代表の脳裏にかずきとゆう名前が浮かぶ。

代表(…かずき…?まさか、アイツの女なのか秘女乃くんは…いや、まさかな。そんなことあったら普通は黙っていないだろう…)

少し真離に対して疑いの念が代表の脳裏に浮かんだ。

代表(…さっきの番号…もしかして)

疑い始めた代表の手は止まることなく、先程洗濯機の上に置いた真離のケータイに手を伸ばそうとする。

シャワーを浴びながら真離はドアが開いた音を聞き付ける。代表が浴室で何か取ろうとしているのを察知した真離は浴槽のドアを開けた。

ガチャ…

真離「なにしてるんですか?」

裸のまま冷静に聞く真離に代表は驚きながらとっさに言い訳を考える。

代表「いや、歯ブラシを取りにきたんだ。ほら、ここ、洗濯機の隣が洗面所だから。ははは。」

そう言って歯ブラシを急いで取って代表はリビングへと戻る。