ポーカーフェイス

タクシーに乗ってから、真離は和樹と住んでいるマンションへと帰る。

玄関を開けて真離は誰もいない部屋をとぼとぼと歩きテレビの前に座り、ソファーに腰かけた。

真離(ふぅ…)

軽くソファーでため息をつく。
すると真離のケータイに代表からメールがくる。

代表(今日は突然あんな風に言われたから、驚きを隠せずに突然帰してしまってすまなかった。明日の仕事が終わってから僕の部屋にこないか？きちんとした話だからゆっくり話したい。何て言っていいかわからないけど、君のことは前から気になっていた。そんな気がする…)

長い随分回りくどい文章が送られてきた。
真離はそのメールに目を通し、ケータイを静かにバッグにしまった。