こんな私でも何かできることはないか考える日々。

仲間のところに行くと言って龍馬さんが部屋から出て行くと、私は窓際に頬杖をつき、春の訪れを感じさせる暖かい風を感じながらため息をついた。

洗濯や掃除などの家事をやろうと考えたこともありましたが、ここは宿なのでそれらは全て店の人がやってしまいます。

それ以前に私は病気なので長く動けません。

現在1日のほとんどは寝てますし。

病に侵された自分の身体を恨めしく思っていると、階段をかけ上がる音がしました。

そして、足音が部屋の前でとまると部屋の戸が勢いよく開かれた。

「天宮さん……!」

そこにいたのは桜木さんだった。走ってきたらしく、肩で荒い息を整えながら私を鋭い双眸で睨みつけてくる。

「来なさい!」

「えっ、あ、ちょっと……!」

手首を掴まれ、裸足のまま庭につれだされる。

そして一振りの刀を握らされた。

刀の重みを感じながら展開についていけず硬直していると、桜木さんは自分の腰に差された刀を抜いた。