コタくんは持っていた紙を裏返して私たちに向けた。
--------------
おめでとうございます!
鬼から逃げる役に認定されました。
30分逃げ切ったら食券プレゼント!
頑張って下さい!!
--------------
私たちの間に言葉なんてもういらなかった。
《では、スタートでーす!
あ、後トイレに逃げるのは反則ですからね〜》
放送が終わった瞬間、校舎から雄叫びの様な声が蠢いた。
無言で3人が立ち上がる。
「……散らばろう」
「そうだね…固まるよりその方が良いよ」」
「30分後に笑って会えることを祈ろう」
「よし、じゃあ解散」
頷いて、一斉に3人が走り出した。


