あの頃と同じ一番星が空に輝きを出したのを見て重い腰を上げた。 そして振り返るとお墓をソッと撫でた。 「コタくん、読んでくれた? この手紙は持って帰ってコタくんがくれた手紙と一緒に保管しておくから。 それじゃあ…帰るね」 生温い風が吹く中、私はゆっくりとその場を去った。 今度は命日にと、心で呟いて。