嘘つきなあなたからの恋文。



小池さんと出会ってなかったら僕の最後の1年間どうしてたんだろうな…。

国人や他の友達と楽しく過ごした後に緩く今のこの時間を過ごして終わりを待っていたのかな?
考えただけでもそんな人生物足りないな…。


僕の人生に小池さんは必要不可欠だ。

それがただの1年間だとしても、僕の人生にはなくてはならない時間だった。

同級生で初めて【コタくん】と呼び続けてくれたのは小池さん、貴女が初めてでした。

他の人より特別になりたくて、でも好きになりすぎてはいけないと意思を保つための意味を込めて貴女を【小池さん】と呼び続けました。

貴女が書いた消しゴムの【I love karinn!】の文字を見て僕の気持ちがバレたのかと内心焦りと貴女の満足気な笑顔を見て心が熱くなりました。


貴女と席が離れて初めて嫉妬心とずる賢い心を学びました。

初めて誰かと喧嘩をしました。
気づけば今まで喧嘩する程誰かに意地を張って意見を押し通した事も無かったから戸惑いと不安を覚えた事も、

初めて誰かとこんなに話せない事で寂しさを感じる事も貴女を通じて知りました。

そして仲直りをして嬉しさと喜び、安心を知りました。


小池さん、貴女と過ごした1年間を失くしては僕の人生はキラキラ輝くことは無かったでしょう。


ずっと、ずっと忘れないよ。

貴女が真剣に合唱コンクールで指揮を取ったことも

貴女が理科室で真っ直ぐな瞳で気持ちを伝えてくれたことも

僕の表情を見て悲しい笑顔で嘘をついてくれたことも

貴女と放課後残って勉強したことも

貴女が僕のボタンを欲しいと言ってくれた気持ちも

卒業式、笑顔でまたねと笑ってくれた貴女のとびきりな笑顔。

全部忘れないよ。


小池花梨さんとの日々は僕の青春だよ。