「コタくんっ…」 もう貴方と会えないのに……会うことができないのに欠片なんて残さないで。 そう思った瞬間、何でコタくんの最後に向かいたくないか分かってしまった。 このまま、ずっと思い出のコタくんを大切にして、依存して生きてしまう。 それが恐かった。 だから会いたくなかった。 これから【未来】(さき)を生きる私のために。 今貴方と会えない。 会っちゃいけない。 会ったらもう他の人と恋なんてできない。 過去として受け止められるまで会えない…。