さっきまで固まってた体が、反射的に先輩から離れた。
「あ、真子先輩…。」
真子先輩はパーカッションの3年生。
普段からあんまり喋らない人で、いつもまっすぐな視線がクールな先輩。
だけど、今は、そのわたしと奥村先輩を一瞥する視線が、冷たい&痛いよ…。
「………………。」
「ま、真子先輩、こんにちは…。」
挨拶しなきゃ、ね。
「…花乃ちゃん、こんにちは。…どうして悠哉は倒れてるの?」
あー、わたしほんとに奥村先輩押し倒しちゃったんだ…。
真子先輩の言葉で、現実なんだなって実感する。
「あ、ちょっと転けましたー。」
奥村先輩もごまかしの言葉が早口。
「………、そう。」
