わたしと先輩が同時に声がした方を見ると、一高のじゃない制服を着た男の子が立っていた。
って、この制服、すぐ近くの西宮第二中学だよね?
それに誰かに似てるような…。
「あ、環大くんっ?」
そうだ、陽大先輩の弟の環大くんだ。
たまに悠哉先輩と一緒に陽大先輩の家に遊びに行くとき、何回か見かけたことがある。
「環大くんどうしたの?」
わたしが聞くと、環大くんは顔を真っ赤にした。
「俺、花乃先輩が好きなんですけど!」
「へっ!?」
わ、わたし…?
環大くんにつられてわたしも赤くなる。
びっくりして答えられないでいると、悠哉先輩が言った。
「花乃、俺の彼女なんだけど。」
せ、先輩。
こんなときでもドキッとしちゃう。
「知ってます!陽大も悠哉くんのせいで花乃先輩を諦めたし。けど!」
環大くんはわたしを見つめて語気を強くする。
