先輩と、わたし。






引退式が行われた次の日。




秋くらいから、月曜日、水曜日、金曜日は悠哉先輩と帰ることになってます。





今日は月曜日だから、先輩と帰る日。





わたしの方が早く出てきちゃったみたいだから、校門の前で先輩を待った。





真っ赤なマフラーに顔をうずめながら、両手をこすり合わせる。








うう、寒いよ…。







「あっ、悠哉先輩っ。」






ちょうど悠哉先輩が校門に現れたとき、誰かがわたしを呼ぶ声がした。





わたしの隣で立ち止まる先輩に聞く。






「わたしの名前、呼びました?」





だけど先輩は首を振った。






「いや?」






そのとき、今度はしっかり大きな声がした。






「あの!花乃先輩!」