先輩と、わたし。






パーカッションの新しいパートリーダーは、陽大先輩になった。





桜子先輩直々の指名で、みんな最初は驚いたものの、すぐに納得した。





何だかんだ言っても、陽大先輩はみんなに好かれてるし、頼りになるもんね。






それから何と、新副部長に悠哉先輩が選ばれちゃった…。





新部長ともう1人の新副部長に選ばれた先輩たちは、どちらもすごくしっかりしててみんなをまとめられるような人なんだけど、まさか悠哉先輩が…?





先輩自身びっくりしたみたいで、すごくめんどくさがってた。








この人事を決めるのに関わった葉菜先輩によれば、『奥村悠哉はきっと最高学年になれば今より自由奔放になるだろうから、何か大切な役職に縛り付けておく必要がある。』って理由だそう。





確かに理にかなってる気がするなあ(笑)





悠哉先輩が恐れてる遥斗先輩ももう卒業しちゃうから。







そんな風に吹部は変わって、3年生の代わりに2年生が引っ張っていくことになった。






3年生は、3月の定期演奏会でまた戻ってくるんだけど、それがほんとの最後。








そのときまでは、大学や就職とか、進路に向けて準備をするんだって。







3年生の先輩たちにはほんとにお世話になったなあ。







「陽大パートリーダー、悠哉副部長、頼んだぞ?」






遥斗先輩は帰り際にそんなことを言ってたけど、その笑顔は寂しそうだった。