次の日。
早く部室来て、扉の前で桜子先輩たちを待ってるつもりだったんだけど…。
わたしより前に部室に来た人がいるのかな?
扉の鍵が開いていた。
静かに中に入ってみると、聞こえるスネアの音。
パーカッションのスペースの方をのぞくと、1人で黙々と練習してる、
奥村先輩───。
細いゴムで結んで前髪をあげてる。
すごく真剣な表情だし、まとってる空気が違う。
かっこいいな……。
自然にそう感じた。
あんなにやる気なさそうだったのに。
時間が経つのも忘れて、ただただ奥村先輩の練習を眺めてた。
だから急に部活開始の予鈴が鳴ったとき、びっくりして声をあげちゃったんだ。
「きゃっ?…なんだ、チャイムだった。
って、あ。」
そのせいで奥村先輩に気づかれちゃった!
先輩は始め、びっくりした顔してたけど、すぐにわたしに手招きしてきた。
