わたしたちは出番の少し前から舞台袖で準備する。
ただ、ピットだけはみんなと別行動なんだよね…。
ピットメンバーと、他のパートから楽器運びのためかり出されてきた人たちは、管楽器とバッテリーのみんなとは違う扉からステージに入ることになってる。
だから先輩とは離れ離れ。
ギリギリまで一緒にいれたら、こんなには緊張しなかったと思うんだけどな…。
自分で思ってるよりも緊張してるみたいで、大げさかもしれないけど、手の震えがとまらない。
だってあんなに汗を流して長い間耐えてきた練習の結果が、たった数分の本番にかかってるんだもん。
とりあえず落ち着くため深呼吸してたら、誰かが優しく肩をつかんでくれた。
