先輩と、わたし。






先輩のお父さんとお母さんは仕事で世界中を飛び回ってて、和哉くんは県外の大学に通うために1人暮らししてるから、普段は先輩1人で家にいるみたい。





「どうせすぐまた家を出るし、邪魔しないから存分に楽しんで?」





「か、和哉くん…。」





わたしがびっくりして照れてると、先輩がわたしの手を引っ張った。






「花乃、行くぞ。」






足早に先輩の部屋に向かうわたしたち。












わたしたちが去ったあとのこと。






先輩のお母さんが、




「和哉、悠哉にやきもちを妬かせるな。」





って言うと、和哉くんは頭をかいて笑って言った。




「いや、久しぶりに帰ってみたら、リア充の弟とかムカつくじゃん?花乃ちゃんにとって悠哉は先輩なわけで、名前呼びにくいかなあって思っただけだよ。」