先輩と、わたし。






ちょっと機嫌の悪い声の先輩を笑ったのは、長い黒髪を1つにまとめたスタイルの良い女の人。




「何だ、昔は“和にぃ”って和哉のあとをついてまわってたのにな。」





かっこいい見た目に似合う、男勝りな言葉遣い。





「…母さん黙ってて。」





この人が先輩のお母さんだったんだ。



じゃあこっちの貫禄のある男の人は先輩の…、





「まあまあ良いじゃないか、和哉も悠哉も、もう子供じゃないんだ。あ、わたしは2人の父親だ。澤木花乃さん、悠哉をよろしく頼むよ。」






「は…、はいっ!」






素敵なお父さんだなあ。



わたしのお父さんは何か弱っちいっていうか。



少し貫禄を分けてもらいたいよ(笑)



そうすればきっとお兄ちゃんたちも少しはましになるんじゃないかな。






先輩の家族、すごく良いと思うけどな…。