先輩と、わたし。






葉菜先輩、すごく可愛い!


うらやましいよ…。






「わたし仮入部のときは風邪こじらせてて部活出れなかったから後で聞いたんだけど、花乃ちゃんコントラバス上手かったって。」








葉菜先輩はコントラバスパートだったんだ。





「コントラバスパートって、わたし以外みーんな男の子なんだよー?新しく入った1年生もみんなそう!」






あ、そういえば確か、わたしがコントラバス習ったもの男の先輩だったっけ?




多分、葉菜先輩が可愛いから男の人ばっか集まるんだろうなー。






「だからね、花乃ちゃんをコントラバスパートに誘いにきたのっ。」






「えと、わたしそんなコントラバス上手くないし、迷惑ばかりかけると思いますっ。」






でも、自分以外のパートメンバーがみんな男の子っていうのは、わたしだったらすごく嫌だな。





なんて思ってたら、








「ちょっと葉菜!花乃ちゃんは中学でもパーカスやってて、マリンバ大好きなんだよ!」






この大きな声は桜子先輩です。






「あっ、桜子だ!やっほー!」





「あたしずっとここにいたし!」





桜子先輩がふくれっ面になって言い返す。



えーとっ、とりあえず止めなきゃ!








「桜子先輩可愛いですし、そんな怒ったらもったいですよ?」





「わあ、花乃ちゃん良い子っ!」





「褒めたって花乃ちゃんはパーカスに入るんだからね!」









あー、もう!何で他の先輩たちは逃げてっちゃうの~?





困ったなってため息つきそうになったとき、旭先輩の声がした。







「葉菜も桜子もやめとけよな!みにくいぞ!」





「旭先輩!」





「おー、えっと、澤木?もうな、先輩たちが何か小競り合いはじめても知らん振りしとけよ?(笑)」






旭先輩、わたしの名前…!


覚えてくれてたっ?










嬉しいよ…。