先輩と、わたし。







「じゃ、遠慮なく。」





俺はその言葉とともに花乃の体をギュッと抱きしめた。




花乃がそんなこと言うから。




花乃が可愛すぎるんだから、しょうがない。




花乃が可愛すぎるんだから、花乃が悪いよな?






「せ、先輩…。」





その先輩って響きが気になった。






「先輩、じゃなくて、悠哉な?」





花乃が恥ずかしがるのがよく分かった。





「…先輩は2年生ですもん、ちゃんと敬語使わなきゃ…。」





言い訳する花乃に、俺は言う。





「呼びたくねーの?」







ついに花乃は観念して、その声で俺の名前を口にしてくれた。







「悠哉、先輩。」





いやいや、結局先輩ついてんじゃん。