「悠哉先輩、行きますよっ?」
今度はわたしが悠哉先輩の手を握って引っ張る。
そしたら先輩は素直に立って、手を握り返してくれた。
そんなわたしたちを見て、遥斗先輩はため息をつく。
「何があったのか知らないけど、俺だって我慢してるんだからな。」
遥斗先輩も、我慢してるんだ。
「大原先輩のことですか?」
悠哉先輩はためらいもせずに真子先輩の名前を出した。
「そうだよ。最近は受験勉強と部活の板挟みでなかなか2人で出かけられないんだ。」
心なしか照れてる遥斗先輩。
遥斗先輩の珍しい一面が見れちゃった。
「ほんとに好きなんですね。」
私が言うと、遥斗先輩は「当たり前だろ?」って笑った。
遥斗先輩のあとについて、パーカッションのみんなが待ってる場所へ向かう。
