「どうせ高校卒業しても一緒にいるんだし。花乃、呼んでくれねーの?」
卒業しても、一緒…。
その言葉が頭の中で何回リピートされたかな。
先輩は一言でわたしをドキドキさせられて、ずるいよ。
「…ゆ、悠哉……?」
あとに先輩を付けたくなったけど我慢した。
わたしのぎこちない呼び方に先輩が笑ってる。
「もう1回。」
もうっ、ある意味飛鳥くんより先輩の方が意地悪だなあ。
「…悠哉……?」
「もうちょい、ちゃんと。」
「……悠哉…。」
声がふるえる。
まるでその名前を呼べるのが嬉しいみたいに。
わたしはもう1度、先輩を呼ぶ。
「……悠哉っ。」
