先輩と、わたし。






「これ、ずっと大事にしますねっ!」





「そんな喜ぶ花乃の顔見れたし、やって良かった。」





思わず息を飲み込む。




先輩はほんとにいつも、照れたりせずに、さらっとドキドキすることを言う。




わたしはそんな先輩に顔を赤くするばっかりで、ちょっと悔しい。






「…ここら辺人多いから、違うとこ行きませんか?先輩、人ごみ苦手でしょ?」





先輩が不思議そうな顔をする。





「何で知ってんの?」





「陽大先輩に聞きました。」






わたしが言うと、先輩は「ふーん。」と気のない返事をして、わたしの手を引いた。







そのまま人ごみを出て、2人でベンチに座る。