「ん、どれ?」 「あのうさぎさんです。」 わたしが指さすと、先輩は代金と引き換えに射的屋さんから銃をもらった。 おもちゃの銃でも、構えてる先輩はすごくかっこ良い。 「花乃、見ててみ。」 先輩の声にふと顔を上げると、 ───パンッ 先輩はみごとに一発でうさぎのストラップを打ち取ってくれた。 「先輩…、すごい。」 感激しながら先輩を見つめると先輩は、 「知ってる。」 って言って笑った。 それから、射的屋のおじさんからうさぎのストラップを受け取ると、わたしの手に乗せてくれる。