先輩と、わたし。





悠哉先輩の声だ。




陽大先輩が教室の外に出て行くのをわたしも追いかける。




「あ、いた。…あれ、花乃も?」





悠哉先輩はわたしたちを見て、暑そうに手で顔を扇ぎながら言った。




「…2人でいたわけ?」





心なしか悠哉先輩の顔が不機嫌だった。





「そーだよ!全然やましいことはないから大丈夫!」




陽大先輩はピースまでして悠哉先輩に返答する。





「ふーん…。陽大が急にいなくなるから、先輩たちに俺が探してこいって言われたんだけど。」






「あーごめんごめん!じゃあ花乃ちゃんもまたあとでな!」







陽大先輩は頭をかいて謝ると、そのまま走って戻っていった。





悠哉先輩はわたしの近くまで来て顔をのぞき込んできた。




「…花乃、陽大と2人で何してた?」





何だか機嫌悪い…?



先輩、もしかしてヤキモチ妬いてくれてるのかな?




先輩には悪いけど、ちょっと嬉しかった。