先輩と、わたし。






「花乃来るなら、俺も行くけど?」




先輩がTシャツの襟をぱたぱたさせながら言う。





「あ、えっと…。」





「花乃、来てくれるよな?」





遥斗先輩が口ごもるわたしに笑いかけて言った。




きっと悠哉先輩にも来てほしいんだと思う。




「でも、ちょっと習い事が…。」





わたしがそう言うと、先輩はポケットに手を入れて言った。




「なら、俺もパスするわ。」




「もう悠哉!花乃ちゃんはしょうがないけど、あんたは用事ないんやろ?そやったら思い出作りくらい参加しいな!」





凛先輩の声。




言ってることは3年生のためなんだけど、多分夏祭りにわたしが行けないのが分かってよけいに悠哉先輩を強く誘ってる。




凛先輩と仲良くなれたのは良いけど、まだ悠哉先輩のこと諦めてないみたいだから。