先輩と、わたし。







悠哉先輩の髪が汗にぬれてて夕日の光に反射してる。





やっぱり先輩の顔、きれいだなあ。





見とれてたら、先輩の声がした。





「…花乃?」





「あっ、ごめんなさい!えと、お疲れ様です、先輩。」





タオルと飲み物を渡すと、先輩は汗を拭きながらドリンクを飲み干した。





「ありがと、花乃。んで、さっき、何見てた?」





さっきって、わたしが悠哉先輩に見とれてたことだよね?





わたしが見とれてたことに気づいてわざとわたしに言わせようとしてるのかな。



って思って先輩を見てみたけど、先輩はほんとに素朴な疑問みたい。





先輩、鈍いのにそんな質問するのはずるい。



正直に言っちゃえ。




「…先輩を見てましたっ。先輩がすごくかっこよかったから。」





わたしがそう言うと先輩は嬉しそうに笑った。





「そっか、ありがとな。」





疲れてるのか、いつもなら調子に乗ってキザな台詞とかを口にするのに、今日は素直に喜んでくれた。




ちょっと照れるな…。