先輩と、わたし。





もう一度陽大先輩の方を見ると、陽大先輩は悠哉先輩の肩を叩いてた。




多分わたしがいるのを知らせてくれようとしてるんだけど、先輩は一つ一つの行動がめんどくさそう。





先輩はゆっくりこっちを振り返ると、わたしを見つけて柔らかく笑った。





わたしの心臓がドキンって音を立てる。






それから先輩はわたしに軽く手を振ると、2年生の列の中に埋もれていった。





「先輩、やっぱりかっこいいな…。」





また言葉に出てるのに気づかないでいたら、萌絵ちゃんが言った。





「うーん、確かに先輩はかっこいいと思うけど、まさか花乃の彼氏があんなタイプだとは思わなかったな!」





「え、そう?」





「分かる!もっといかにも真面目な人を好きになると思ってた!」





悠哉先輩、普段はあんなだけど、真剣になるときもあるしすごくかっこいいんだよ?





そう言おうと思ったら、わたしのクラスの学級委員の子に遮られた。






「花乃ちゃんたち、早く名簿順に並んでね!」





「はーい!」