先輩と、わたし。





暑さでだらだらした雰囲気に包まれた体育館。



わたしは、同じクラスの萌絵ちゃん、千海ちゃんと一緒に、体育館に入った。





「あー、暑いよー!千海は髪短いから涼しそうで良いなぁ!」




「萌絵ちゃんは髪長いもんね!」




「花乃みたいにポニーテールしたら?」





千海ちゃんの髪はあごくらいの長さだけど、萌絵ちゃんの髪は背中の真ん中あたりまで伸びたストレートヘア。





萌絵ちゃんがポニーテールしたら、きっと似合うだろうなあ。





そう思って言う。





「萌絵ちゃんポニーテールきっと似合うし、わたしとお揃いだよ!」





そしたら萌絵ちゃんは髪をなびかせながら首を振った。





「ううん、花乃と同じ髪型なんて、あたしが可愛くないの引き立つだけだから!」




萌絵ちゃんは優しい。



こんなに暑くても、気づかう心を忘れない。





「ま、ポニーテールは花乃の持ち物だよね!」




「そんなことないよ!他に似合う人いっぱいいると思う!」




「はいはい、でもたまには花乃のポニーテール以外の髪型も見てみたいな!」





わたし、いつもポニーテールだからなあ。



どんな髪型したら良いかとか、よく分かんないし。